優良?ブラック?ベンチャーの見分け方を元採用担当が解説する

ベンチャー転職
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ベンチャーへの転職を考えてるけど、優良ベンチャーとブラックベンチャーの見分け方を知りたいなあ

こういうことを思っている人もいるでしょう。

僕は新卒で大企業に入社して、20代で2回転職を経験しています。

最初の転職でベンチャーに行ったのですが、見分け方を知らずに選んでしまいました。

トニー
トニー

僕と同じ失敗をしないように、ベンチャーを見極めるポイントをお伝えできればと思います。

※ちなみに、新卒でのベンチャー就職はあまりオススメしません。詳しくはこちらの記事をご参照ください。

優良?ブラック?ベンチャーの見分け方のポイント7選

ベンチャーの見分け方を7つのポイントにまとめました。優良かブラックかの定義は個人の考え方によるので難しいのですが、ブラックを下記の通りに定義して話を進めます。

ブラックなベンチャーの定義

ビジネスモデルがイケてないのであまり稼げず、長時間労働の割には個人としても成長しないような会社

ビジネスモデル

ビジネスモデルについては難しく考える必要はなく、「顧客に提供している価値は何で、どこから利益を得ているか」を知ることが重要です。

高度な分析とかは必要なく、toC向けサービスを展開しているならまずはそのサービスを実利用して見ましょう。またSNS等で利用してるユーザーの声を収集してみましょう。

toB向けのサービスは個人が利用するのは難しいので、会社のHPなどにあがっているサービス紹介動画でイメージを膨らませるのもいいですね。

トニー
トニー

もし僕がよりリアルな情報を取りに行くなら、その業界で働いている友人にランチを奢って教えてもらいます。

 

また、最近はベンチャーのビジネスモデルを図解で解説している本もあるので、これらを活用して情報収集しましょう。

 

世の中に情報は溢れているのですが「情報収集スキル」は個人差がかなりあると思います。狭い世界の情報だけで意思決定して失敗しないように、幅広く情報収集しましょう。

そもそもなぜビジネスモデルの見極めが重要かと言うと、会社として稼げる力がなければベンチャーで働く旨味が少ないからです。

稼げない事業で働いていると、

  • 自分自身の成長実感も得られない
  • 優秀な人材が回されず、同僚も優秀ではない
  • 事業への投資額も少ないので、何か仕掛けようと思っても打ち手が限定される

という感じでいいことがありません。

会社規模

2,3人のベンチャーなのか、20人のベンチャーなのか、200人のベンチャーなのかで会社の雰囲気や自分の仕事内容は全く異なってきます。

ざっくりですが、従業員の人数規模ごとのベンチャーの様子は次のようなイメージです。

従業員が2,3人の場合

ほぼ創業メンバーとして迎えられ、役割分担などほぼありません。社長でも営業したり開発したりするフェーズです。

例えば事業の立ち上げなら、「売れるプロダクトを考えて、設計して、値段も決めて、販路を開拓して、実際に営業して、顧客のサポートもして、足りない営業マンは自分で採用する」という感じです。

従業員が10~20人の場合

2,3人の場合と比べるとチームと呼べますが、まだまだ組織化はされていないフェーズです。

同じことをやる人がチームに2,3人はいるけど、それぞれが別のミッションを担い1人で動くことが多いです。全社員で合宿とかも全然まだできます。

従業員が100人以上の場合

組織化がされ中間管理職もできてチームが複数あるフェーズです。

とはいえまだ全社員を集めて社長がメッセージを伝えるとかはできます。しかし隣の人が何しているのかわからない状態で、会議体も必要です。営業ならsalesforceのようなツールが必要となります。

自分が「ベンチャーで働きたい」と思ったら上記のイメージを持っておきましょう。ここを間違うと「自分が働きたかった環境ではなかった」と後悔してしまいます。

離職率

社員がどのくらいで入れ替わっているのかを知ることは重要です。さすがに自分で調べるのは難しいので、ベンチャーに詳しいエージェントに聞くのがいいでしょう

社員みんなが長くい続ければ良い、短いサイクルだからダメだという話ではありませんが、短期間に大量の人が辞めていく組織は黄色信号と思った方がいいです。

会社によっては「大量に採用して大量の仕事を与えて、90%の人は潰れるけど10%のやりきった人だけを残して昇格させる」と言う人材育成(?)制度を取っているところもあるから気をつけましょう。

トニー
トニー

そういう会社ではスキルも身につかず、いいように使われて利益は上層部に吸い取られるということが多いです。。

役員や幹部社員のバックグラウンド

幹部社員のバックグラウンドによって会社の雰囲気や制度は左右されます。

大学時に起業して、新卒で就職せずにそのまま会社を経営しているベンチャーと、大企業を渡り歩いて独立して起業しているベンチャーでは、会社の雰囲気などがやはり異なります。

実際に自分で会社に行ってみるのが一番ですが、やはり成長しているベンチャーは、幹部に大企業出身者が入っているケースが多いです。

ベンチャーでも自分たちのお客さんは大企業になったりするので、大きな組織がどのようなロジックで動くのかを深く理解している人が内部にいるかどうかは、会社の成熟度合いや強さに影響を与える印象があります。

資金調達額

TechCrunchなどのベンチャー界隈のニュースサイトでは「XX社が⚫億円を資金調達!」という記事をよく見かけます。

資金調達額は、その会社のビジネスモデルや組織が資本市場で期待をされている一定の目安になるので、事業の将来性としては優良なベンチャーが多いと思います。

for Startups社が運営するSTARTUP DBでは、各社の最新資金調情報がみれるので興味がある業界の分だけでも見ておくと良いです。

社長が目指している世界

最近は社会課題解決型の事業を運営するベンチャーが多くなってきています。一例を上げると、

などです。

特定の領域の社会課題に関心がある方は、このようにピンポイントで狙うのもありです。

 

一方、特にどの事業ドメインでもOKという方は、事業内容は社長が描くビジョンを達成するための手段なので、翌年にはガラッと変わっている可能性もあることを覚悟しましょう。立ち上げ期のベンチャーであればなおさらです。

インタビュー記事などでその会社がどのような社会の実現を目指しているのかを知ることができます。

トニー
トニー

僕もベンチャーに転職するとき「新規事業の責任者募集!」という求人をみて面接を受けたのですが、入社時にはその事業から撤退していました…

実際に働いている人の感想

ここまでは比較的ネット上で調べれば出てくる情報も多かったのですが、実はそれだけでは足りません。

ベンチャーは大企業と比べて、口コミサイトなどの情報もあまり多くないため、実際に働いている人に話を聞くのが一番リアルな情報を得られます。

そう言われてもベンチャーで働いている知り合いがそんなに多くないけど…

という方は、軽く会社見学をするくらいのノリで企業を訪問できるサービスがあります。以下の記事でまとめているのでご参照ください。
» 仕事を辞めず会社の雰囲気を知る”社会人インターン”を徹底解説

 

パターン別のオススメベンチャー

でもベンチャーを見分けるのって不安ですよね。。そこで不安別に「こんなベンチャーがいいのでは」というのを独断でまとめました。

  • ベンチャーが倒産するのではないかと不安
  • 自己成長はしたいけど、長時間労働を避けたい
  • 自分がベンチャーで活躍できるか不安

ベンチャーの倒産が不安な人

勤務先の倒産は不安ですよね。でもベンチャーのような環境で働きたいという場合には、メガベンチャー一択です。メガベンチャーの明確な定義はありませんが、社員数がだいたい1,000人を超えていて、新規事業の開拓に積極的な企業です。

大企業には及びませんが、資本力があるので安定している一方で、新しい事業をどんどん仕掛けていき若手も多くエネルギッシュな環境があるので、大企業とベンチャーの良いとこどりですね。
» 【自社開発】Web系メガベンチャー企業の一覧【ジャンル別】

長時間労働を避けたい人

特定の業界を避けて企業選びをすることで長時間労働を回避できる可能性が高まります。

openworkの調査によると、業界によって残業時間の長さが異なります。長時間労働を避けたい場合には、ランキング下位の業界を中心に見てみると良いかもしれません。

引用元:約6万8000件の社員クチコミから分析した‘残業時間’に関するレポート|働きがい研究所 by OpenWork

あるいは社長自らが効率的な働き方をすることを公言しているような会社もあります。

例えば最近だと、テックキャンプを運営する株式会社divのマコなり社長が公開してるワークルールでは、自らも生産性を上げることを公言してますし、社員の生産性を上げる具体的な項目を提示してます。
» 職場の生産性を劇的に上げるまこなり社長のワークルール|Qiita

活躍できるか不安

自分が今いる業界の企業をクライアントにしているベンチャーにいくのが一つの手です。

例えば、あなたが今いるのが製造業だとしたら、製造業の業務効率を上げるサービスを提供している会社に転職するとかです。

一例としては、A1A株式会社が提供する「見積査定業務支援クラウドサービス」があります。

 

ベンチャーを立ち上げている人も、元々自分がいた業界での不を感じて起業している人も多くいます。

例えば、クラウド会計ソフトのfreeeを提供しているfreee株式会社の佐々木大輔CEOは、Googleで中小企業をクライアントにしていた頃、彼らのバックオフィス業務(会計、労務、給与計算など)が非生産的であることを課題に感じて創業しています。

今の業界にいるからこそわかる課題があるはずなので、その課題を実際に経験して感じている、というのはベンチャー企業に入社した後も強みになります。

 

改めてまとめると下記の通りです。

  • 倒産が不安 → メガベンチャー一択!
  • 長時間労働を避けたい → 生産性が高い業界や会社に行く!
  • 活躍できるか不安 → 今の会社が属する業界のベンチャーに行く!

 

最後に|ベンチャー転職の最大の失敗要因は一人で判断すること

ここまでベンチャーの見分け方を紹介してきましたが、ぶっちゃけ個人で見分けるのは難しいです。

失敗しないベンチャー選びをしたいという気持ちはとてもわかります。僕もそうでした。

僕は転職サイトを見て自分で応募をして転職活動をしたのですが、正直「事前にちゃんと見分けられなかったな」という後悔があります。

一人で転職サイトを眺めていると、どの会社も面白そうでやりがいがありそうな事業内容に見えてしまい、比較がうまくできなかったのが原因です。

自分もそうならないようにするにはどうすればいいんだろう…

トニー
トニー

自分の失敗経験からすると、それを避けるためには内部事情に精通しているエージェントを味方につけることが必要不可欠です

エージェントを使うとブラックなベンチャーを避け、優良ベンチャーを見分けられる理由は下記3点です。

  • 理由①:エージェントは定期的にベンチャーの人事と連絡を取っているので内情について詳しい
  • 理由②:入社後にすぐ退社をするとエージェントも儲からない
  • 理由③:ブラックな企業を紹介するとエージェント会社の評判が落ちる

 

理由①の「内情」というのは、例えば次のようなことです。

  • どのポジションの人材が急ぎ必要か
  • どのようなスペックの人材が必要か
  • その人はどのような働き方をすることになるのか

これらを企業ごとに把握しているので、求職者の情報をみたときにマッチング率の高いベンチャーを紹介できます。

 

理由②は、多くのエージェントは「入社後に半年以内に退職したら、紹介料の半額を返金する」といった規定があるためです。

よって、あなたにフィットしない会社を紹介すると自分たちの儲けが減ってしまうのであまりやりません。

 

理由③は、そのままですね。ブラック企業を紹介するエージェントだと悪評が立つと長期的に商売ができません。

トニー
トニー

このように、転職エージェントを活用することでブラックなベンチャーを極力避けることができます!

もちろんエージェントに丸投げしてしまうのはよくありません。ハズレのエージェントに当たる可能性もあるので、自分の中で仮説を持って話を聞くのが大事です。

 

上で紹介した見分け方を参考にしつつ、独力に頼らずに転職エージェントをうまく活用することか優良ベンチャーへの転職のコツです。

なお、転職エージェントは複数登録して、徐々に利用するエージェントを絞っていくという利用方法が賢いです。エージェントの中にはハズレもありますし、相性の問題もあるからです。

ベンチャー転職の際のおすすめの転職エージェントを選んでおいたので、最後に紹介します。

※新卒の就活生向けのおすすめ就活エージェントは、以下の記事の中で紹介しています。
» 【新卒】ベンチャー志向の就活生が使い倒すべきサイトはこれだ!

おすすめの転職エージェント

ベンチャーに強い転職エージェント一覧【無料】

★複数のエージェントに登録しておくと転職成功率がアップします

LHH転職エージェント

LHH転職エージェント年収アップしている人多数!キャリアアップを目指す人向けの転職エージェントで、外資系、法務・経理などの管理部門、第二新卒などの転職に特に強いのが特徴です。

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普通のエージェントは転職者と企業側の担当が分かれているところ、LHH転職エージェントは1人で転職者と企業側を担当しています。そのため、企業カルチャーとの相性まで見極めることが可能です。

エージェントは各専門職種に精通しているため、他のエージェントにはできなかった専門的なことまで相談できます。

リクルートエージェント

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カウンセラーの対応も迅速なので、働きながら転職活動をするのにうってつけのエージェントです。

マイナビAGENT

マイナビAGENTは、20代からの信頼がNo.1の転職エージェントです。

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転職サポートについては、職務経歴書のブラッシュアップや模擬⾯接はもちろん、利⽤回数や期間に制限なく転職相談をすることが可能です。

また、関東圏・関西・東海地方の求人が豊富で、20~30代向けのベンチャーから大手まで優良企業の求人を保有しています。

doda

dodaは、転職者満足度No.1、人材紹介会社に関するポジティブな口コミ数でNo.1を獲得しており、職種ごとの多種多様な求人を保有しています。

求人数もリクルートエージェントに次いで多く、非公開求人を含めて約10万件。大手企業から中小やベンチャー企業まで幅広い求人を持っています。

履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない人柄や志向を企業に伝え、選考通過を後押ししてくれるなど、転職成功のサポートも万全です。

転職活動に失敗したくない人や、次こそは長く働ける職場を探したいと考えている人などにおすすめです。

 

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