今日は金融業界にお勤めの方向けの記事です。次のような悩みにこたえます。
下記の内容を解説します。
- 銀行員の転職は増えているのか?
- 銀行員が転職増えている背景
- 実際に銀行から転職した人はどんな理由?【実例4選】
- 銀行員の転職先はどこが多い?
※僕自身は金融機関の勤務経験がないので、前職or現職で金融機関勤め(メガバンク、外資系投資銀行)の友人に直接インタビューをした内容をお届けします。
Contents
銀行員の転職は増えているのか
ここでは幅広く「金融業界」で転職は増えているのかを見てみます。
リクルートキャリアの調査によれば、2009年度〜2013年度に転職した人よりも、2018年度に転職した人は異業種への転職で約3倍、同業種への転職でも約2倍と確かに増えていますね。

また、Bloombergの記事でも、金融業界は異業種への転職割合がかなり高いことがわかります。
銀行員の転職が増えている背景
次の3つが背景かなと思います。
1)銀行の業務がなくなりつつある/AIに代替されつつある
2)個人としての成長スピードが遅いと感じている
3)IT化への対応が遅れている
銀行員の業務内容がなくなりつつある
間に介在している融資担当者も、会社のシステムにデータを入力して与信判断してるだけ。こんなのはデータが膨大にあれば機械で代替可能です。
また、そもそも間接金融ではなく直接金融の時代。つまり、資金を調達するのにわざわざ銀行を挟む必要がなく、個人間で資金の調達ができてしまう。CAMPFIREやREADYFORなどのクラウドファンディングはまさにその事例ですよね。
個人間融資ができてしまうと銀行の存在意義ってなんだっけ?となる日がやってきています。
個人としての成長スピードの遅さを感じる
銀行のビジネスモデルはずっと変わらない手数料・預金モデル。新しい事業にチャレンジする機会が少なく、入社した若手は既存事業のオペレーションをひたすらまわすだけ。
法人融資は低金利での競争になり、提供サービスの価値は価格だけ。あたかも家電量販店が価格競争で値下げ合戦をしてるのと似ています。
いざ新規事業室のような部署に配属されても、決済されるまでに10人以上の上長のハンコが必要で、結局保守的な文化なので何もやらない。ミスが許されない完璧主義の文化なので、一度やってみて試すということが苦手。だからチャレンジができない。
さらに年功序列なので、良い成績を残しても周りと対して給料が変わらない。
ということで優秀な若手のビジネスマンであれば「もっとスピード感を持って成長したい!」と思うのも普通でしょう。
IT化への対応が遅れている
とにかく紙文化。社内資料も紙が多い(ちなみに忘年会は必ず地図を印刷して配布)。そして会社規模も大きいので、IT化にクイックに対応できない。
業務を通じてITやWEBの知識を得られないから、いちビジネスマンとしても世の中に取り残されている感があり、焦りを感じてしまう人がいるようです。
実際に銀行から転職する人はどんな理由?【実例4選】
ここからは実際に金融機関から転職をしたor転職意向のある友人に「転職した理由」をインタビューしましたのでご紹介します。
きっと金融機関で勤務している人にも「そうそう、だから転職したいんだよね」という共感できる理由が見つかるはず。
ケース1:メガバンク(新規事業開発)→メガベンチャー(28歳女性)
- 会社の階層が大きすぎて手続き踏みすぎて、全然物事が進まない。
- 社内のIT化が遅れすぎていて危機感を感じた。世の中はITを用いて進歩しているのに、銀行内ではその知識を持っている人もいない。
ケース2:メガバンク(経営企画)→メガベンチャー(30歳男性)
- ITに関するスキルが自分も周りも圧倒的に不足している
- 銀行はほぼプロパーばかりで考え方や新しい知識を取り入れることが弱い
- 上記の環境で働いていても、企画担当としての業務の経験の幅が狭くなる
このように、メガバンクはIT化が遅れているという声が多いですね。。今の時代でITに疎い若手社員というのもかなりやばいので、実際にお二人も危機感を持って転職されています。
ケース3:メガバンク(法人営業)→人材系スタートアップ(28歳男性)
- とにかくパワハラがひどい
- 深夜に呼び出され、具体的な場所を告げられずに探せと言われ、到着したら「スーツに着替えてこいよ」と言われる
- 他にも業務中に罵詈雑言を浴びせられる
ケース4:外資系投資銀行(リサーチ)、現在転職検討中(28歳女性)
- もうマネーゲームに飽きた
- 事業会社で、もっと肌触りを感じたい/自分が関心のある事業に携わりたい
- 今後結婚や出産をした時、もっと柔軟にキャリアを選べる状態にしたい(一時的に育児で中断しても再開が容易な職種につくなど)
メガバンクは企業体質としても古い&扱っている情報が極秘なので、リモートワークなどの柔軟な働きかたが難しかったり、古い考え方がまだ残っているのでしょう。
また、投資銀行勤務の女性も、今後のキャリアを考えたときに金融を極めるイメージはないようで、事業会社への転職を検討しています。
銀行員の転職先はどこが多い?
再びBloombergの記事を見ると、約7割が非金融業界への転職をしています。

人気なのはコンサル業界やIT通信業界。記事によれば、理由は下記です。
コンサルティング業界では銀行や証券の業務で培った財務知識が必要とされているほか、情報・通信業界でも資金調達など金融分野の知見を持つ人材が求められているという。フィンテック業界などでは金融庁への対応経験が評価されて採用につながることもある
ただ逆に言えば、他のライバルの行員たちも同じタイミングで動いているということ。もし今の仕事に違和感を感じているのであれば、早めに対処することをオススメします。
こちらでオススメのエージェントをまとめましたので、すぐに転職をする気が無くてもエージェントへの登録をすることを強くオススメします。


日々の業務が始まってしまうと忙殺されて、転職する意欲がだんだん失われていってしまいます。思い立ったが吉日です^^
では本日のまとめです。
- 銀行からの転職者は増えている(特に異業種への転職が増えている)
-
背景としては、銀行の業務がなくなりつつある/AIに代替されつつある/個人としての成長スピードが遅いと感じている/IT化への対応が遅れているから
- 銀行員は企業側も求めている。逆にいうとライバルも今動いているタイミングなので、違和感がある人はすぐに行動すべし
今すぐに転職を考えていなくてもエージェントに登録をしないと損する理由
皆さんは、次のように思っていないでしょうか?
- まだ今の仕事で学べることがあるから、転職は考えていないからエージェントには登録してない
- 転職は興味はあるけど、エージェントに登録するほどでもないかも
- エージェントに登録すると、面談を受けろとしつこく勧誘されるから面倒臭い
- エージェントに登録をしなくても、自分で探せる
もしこう考えて、転職エージェントに登録をしていないならば、あなたはキャリアで損をしている可能性があります。
転職エージェントは、転職をしようと思った時に登録をするものではありません。むしろ今の仕事に真剣に取り組むためにも、転職活動をする前から登録をしておくべきものです。
僕は直近で転職意向がなくても、1年に1回は信頼できるエージェントと面談し下記内容を話しています。
- 直近の転職マーケットの動向
- 自分が今の会社で身につけているスキルが、他企業からはどう評価されているのか
- 今後フリーで働いていく為にはどのようなスキルを身につけておけば良いか
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