今日は次のような疑問を持つ人向けの記事です。
転職エージェントは、転職を考えている人にとっては企業選びや面接・書類選考対策、さらに年収交渉までをサポートしてくれる転職時の強い味方です。
また転職を具体的に考えていない人でも、自分のキャリアの相談ができます。
しかし、自分は転職エージェントを使うべきなのか、使うとしてもどのエージェントにすべきか迷う人もいるでしょう。
転職時に強い味方となるエージェントですが、自分に合った担当者に巡り合えないと、逆に自分が望まない会社への転職を促されてしまう可能性もあります。
何もわからない転職初心者を半分騙して、自分の成績のために転職をさせることも、残念ですが実態としてはあります。
そこで今日は、2回の転職経験があり合計10社以上の転職エージェントと面談経験のある僕が、下記の内容を解説します。
- 転職エージェントの仕組み・サービス内容・利用の流れ
- 転職エージェントと転職サイトの違い
- 転職エージェントの選び方や使う際のポイント
- オススメの転職エージェント
この記事のゴールは次の通りです。
- 転職エージェントとは何かを理解し、転職活動を有利に進める知識をつけること
- 転職を考えていない人でも、どう転職エージェントを活用すれば自分の理想的なキャリアが歩めるのかを理解すること
Contents
転職エージェントの仕組みとサービスの内容

転職エージェントの仕組み
転職エージェントは企業から紹介料をもらってビジネスをしているので、転職希望者は無料で利用ができます。
相場としては年収の30%ほどが支払われます。
また入社した人がすぐに退職したり、その企業に合わない人材だった場合、紹介料の一部を返金したり、転職エージェントの業界内での評判が悪くなるリスクがあります。
そのため転職エージェントは、あなたが長く働けて組織の風土になじむような会社を紹介する動機があります。
サービス内容【図解】
転職エージェントを使うことで、具体的には次のようなサービスを無料でうけることができます。
転職エージェントは転職をすぐに考えている人だけが利用するサービスではありません。
転職エージェントを利用する価値がある方は下記の通りです。
- 漠然とした将来の不安があり、今の会社にずっと勤め続けるべきか迷っている人
- 自分の今後のキャリアについて誰かに相談に乗って欲しい人
- 今いる会社に不満はないが、自分の実力が他の業界だとどう評価されるのか知っておきたい人
もちろん、具体的に転職を考えている次のような人もエージェントを利用する価値があります。
・転職をしたいが、具体的にどのように行動し始めたらいいのかわからない人
・面接が苦手でどのように対策をしたらいいのかわからない人
・自分がどの企業を受けるべきかについて意見が欲しい人
・転職活動全般において、書類・面接対策などがっつりサポートして欲しい人
転職エージェントと転職サイトの違い
それぞれの得意分野を表にしてまとめると次の通りです(◎:めちゃ得意、○:まあ得意、△:苦手)
項目 | 転職サイト | 転職エージェント |
手軽さ | ◎ | △ |
求人数 | ◎ | ○ |
面接・書類対策 | △ | ◎ |
交渉(年収、勤務時間など) | △ | ◎ |
入社手続きフォロー | △ | ◎ |
手軽さ
転職サイトは5分ほどあれば登録が完了します。そしてすぐに豊富な求人や転職ノウハウのコンテンツが見れます。
一方で転職エージェントは、登録→面談日程を調整→面談→企業に応募、、とステップが多いですね。
そのため、手軽さの観点では転職サイトが圧倒的に良いです。
求人数
求人数についても、転職エージェントはあなたに合った求人を厳選して紹介してくれるため、見れる企業数には限りがあります。
一方で転職サイトは、何十万もの求人から希望する条件を入力して見るので、かなり多くの企業に触れることができます。
そのため求人数の観点から言っても、転職サイトの方が上回っています。
面接・書類対策
面接対策・職務経歴書や履歴書の添削などの書類対策は、逆に転職エージェントの方が優れています。
転職サイトでもノウハウがまとまっているので文字ベースで見れるのですが、「じゃあ自分の場合はどうしたらいいのか?」という疑問が出てくるのが普通です。
そうなった時に、転職エージェントはあなたの状況に応じてマンツーマンでアドバイスをくれるので、万人に対して情報が書かれている転職サイトより価値が高くなります。
交渉(年収、勤務時間など)/入社手続きフォロー
年収や勤務時間の交渉・入社手続きフォローについても同様です。
転職サイトにはノウハウは書かれていますが、やはり自分の場合はどうしたらいいのかを直接アドバイスをもらえるのは転職エージェントならでは。
転職サイトで一番オススメなのはやはりリクナビNEXT。
全国最多の案件数を誇るリクナビNEXTでは、求人の他にも転職にまつわる様々なコンテンツが無料で見れるので、転職の全体像が把握できるようになっています。

転職エージェントのサービスの流れ
図解すると次の通りです。

また、各フェーズでやるべきことを簡単にまとめると下記の通り。
- 登録:転職エージェントへの登録。複数社登録が基本
- 自己分析:エージェントに会う前にまずは自分で転職理由や志望動機をまとめる
- 面談:用意した転職理由などを対話を通じて壁打ちしてもらう
- 求人紹介:自分の希望に沿った求人をエージェントから紹介してもらう
- 書類添削:職務経歴書をエージェントに添削してもらう(僕は3往復ほどしました)
- 応募:自分が興味のある企業、練習台で受けておきたい企業に応募する
- 面接練習:志望動機などがスラスラ言えるようになるまで声に出して練習
- 本番:実際に企業に訪問して採用面接を受ける(合計で2,3回が目安)
- 内定〜退職:無事内定獲得後は、給与など条件交渉&今の職場へ退職報告する
転職エージェントを使うべき7つのポイント

- 仕事をしながら使う(辞めてからはNG)
- 複数社登録することでリスク回避する(そのことは隠すのはNG)
- 転職希望時期は「いいところがあれば」が正解
- 経歴を盛るのはだめ、絶対
- 選考のスケジュールは揃えるべし
- レスを早くしてアドバイザーの中での対応優先順位を上げてもらう
- 面接後にはその日中に担当アドバイザーにフィードバックを送る
1.仕事をしながら使う
転職エージェントは、必ず仕事をしながら並行して利用しましょう。
今の会社が嫌すぎて退職してから次の職場を決める、という人もいますが、無職の期間が長くなると、焦って転職先を決めてしまうことにつながるのでオススメしません。
2.複数社登録することでリスク回避する
転職エージェントは複数社利用するのが基本です。後ほど解説しますが、いくら実績のある転職エージェントでも、担当アドバイザーとの相性が悪ければその利点を活かせません。
担当アドバイザーが悪いと、希望しない転職先を紹介され、後から「転職しなければよかった」と後悔することになってしまいます。
そのためのリスクヘッジとして、エージェントは複数社登録をして、自分と相性の良いエージェントだけを選んで付き合っていくのが転職における鉄則です。
なお、複数社利用していることをエージェントに隠すと、異なるエージェントから同じ企業に応募されてしまいトラブルの元になるので注意です。
3.転職希望時期は「いいところがあれば」が正解
転職エージェントに登録をすると「転職希望時期はいつですか」と必ず聞かれます。ここで「今は考えていなくて将来的にするかもしれない」というと転職エージェント側であなたの対応順位が下がってしまいます。
しかし、だからと言って「1ヶ月以内に転職希望です」と嘘をつくのもNG。正解は「いいところがあれば転職を考えています」という回答です。
これであれば、転職しない可能性も残しつつ、エージェント側にも転職のやる気があることを示せます。
4.経歴を盛るのはだめ、絶対
これまで経験したことを魅力的に語らないと企業側の書類選考で落ちてしまうので、多少盛って書くのはありでしょう。しかし、自分が経験したことのないことを経験したように書いたり、明らかに自分の実力以上のスキルがあるように盛り過ぎるのはNGです。結局面接の過程でバレたりします。
5.選考のスケジュールは揃えるべし
複数の転職エージェントを利用する場合、企業の面接を受けるタイミングは揃えましょう。
内定が出たら返答を待ってくれる期間は通常2週間です。
希望する会社が2社あったとして、例えばA社の最終面接が終わった2週間後にB社の1次面接となると、A社の返事を受けるかA社を断ってB社にかけるかの選択を迫られることになります。
6.レスを早くしてアドバイザーの中での対応優先順位を上げてもらう
担当アドバイザーも営業成績を追っています。転職が決まればアドバイザーの成績になるので、アドバイザーは転職意欲が高い人から順番に相手をするのが普通です。
そのためには、先ほど述べた「いい企業があれば転職する」というスタンスを示しつつ、アドバイザーからのメールに出来るだけ早くレスポンスするなど意欲があることをアピールすることが重要です。
7.面接後にはその日中に担当アドバイザーにフィードバックを送る
面接が終わったら、その日中にアドバイザーに報告しましょう。
面接での出来やどのように質問されてどう答えたのか、面接を通じて志望度合いは変わったか、聞き漏れてしまったことはないか、などを伝えましょう。
そうすることで、転職意欲が高いことをアピールできるのと同時に、次の面接のためのアドバイスをもらえます。
転職エージェントの効果的な使い方とオススメエージェント
これまで見たように、あなたの今後のキャリアを考える上で転職エージェントはとても心強い存在です。
しかし、転職エージェントは全国で1.7万社(!)もあり、その特徴は様々。
また、あなたの会社でも仕事ができる人とできない人がいるように、担当アドバイザーの質も正直バラバラです。
能力が低かったり相性が悪いアドバイザーに当たってしまうと、逆に「本来受かるはずの企業にも落ちてしまう」ことにもなりかねません。
そこで、あなたがハズレくじを引く確率を出来るだけ低くするために、次の2つを解説します。
-
転職エージェント会社の選び方
- 良い担当アドバイザーの見極め方
1.転職エージェント会社の選び方
前提として、転職エージェントは複数社選ぶのが通常です。
理由は先ほども述べたとおり、担当者によって対応レベルにばらつきがあるので、悪い担当者に出会った時にすぐ変えられるようにリスクヘッジをするためです。
また、転職エージェントには総合型と特化型があります。
【総合型】業界や職種を絞らずに幅広い求人案件を紹介してくれるエージェント
【特化型】紹介できる業界や職種が限定されているものの、特定の業界に関しての案件の量と質が高いエージェント
総合型の代表例はリクルートエージェントやdoda、特化型の代表例はワークポートやギークリーなどです。

2.良い担当アドバイザーを見極める3つの条件
フィーリングが一番大事ですが、次の観点でみると、信頼できるエージェントかどうかの見極めになるでしょう。
- 自分の志向に寄り添ってくれるか
- 賢いか(話が通じるか)
- 経験は豊富か
1.自分の志向に寄り添ってくれるか
基本的にエージェントは「自分が決めたい案件」を求職者に紹介したいと思っています。
信頼できないエージェントは、一般的には良いとされる会社だがあなたの志向に沿わない会社を勧めてきます。例えばこんな感じ。
2.賢いか(話が通じるか)
エージェントの賢さは、ヒアリングとその後のキャリアプランの構築時に表れます。
賢いエージェントは、下記がちゃんとできています。
- 現職の不満や転職の軸をまとまりなく話しても、整理してくれる
- 将来なりたい状態(ゴール)から逆算して、今何をすべきかを示唆してくれる
3.経験は豊富か
これを言うと若手には優秀な人がいないのか!となってしまいますが、決してそうではないものの、転職は経験した場数がものを言うと思っているので、
- エージェント自身が転職経験がある
- 数多くの転職者を支援して業界に精通している
などの経験値が豊かな方が「ハズレ」の確率が低いと思ってます。
自分の大事なキャリアのアドバイザーには、やっぱりちゃんとした人について欲しいですよね。上記の視点を使えば、限りなく「ハズレ」の選択肢を狭めることができると思います。

転職エージェントにまつわるFAQ

Q1.利用は本当に完全無料なの?
利用は無料です。求人を募集する企業から紹介手数料をもらって事業運営をしてるので、転職者には一切料金が発生しません。
ここら辺は転職エージェントの仕組みを理解すれば不安が解消されるでしょう。

Q2.平日仕事が忙しくてなかなか時間が取れない…
平日の日中に時間が取れなくても、20時スタートなど遅い時間からも対応しています。
また、多くのエージェントで休日の面談対応をしています。
Q3.利用するタイミングで最適なのはいつ?
具体的に転職を考える前から利用するのがオススメです。僕は直近の転職意向がなくても、年に1回必ず転職エージェントと面談をしています。
転職エージェントの友人に聞いたところ、面談にくる人の7,8割が”転職するかどうか迷っている状態”のようです
面談はいわば健康診断のようなもので、自分の今のキャリアが転職市場でどう評価されるのかを常に把握しておかないと、いざ転職する時にタイミングを掴めないと思っているからです。
Q4.利用したら企業との面接のキャンセルはできる?
できます。
あまりに何度もキャンセルを繰り返しては相手に失礼ですが、現職でどうしても急ぎ対応しなければいけない案件などがあったり、選考が進んでいくにつれて他社より志望どが下がっていくことは誰だってあります。
日程に余裕を持ってキャンセルするよう心がければOKです。
Q5.アドバイザーが自分と合わない場合はどうしたらいいの?
その場合は、担当アドバイザーの変更依頼ができます。直接いうのは気まずいので、web上で完結するようになっています。
Q6.内定もらった後に辞退できるの?
これも可能です。実際に僕も1回目、2回目の転職いずれも、3社から内定をもらった後にその中から1社を選んでいました。つまり2社は辞退しています。
選考が進んでいくことで企業の志望度が変わっていくことは普通なので、もし他に内定がなくても、なんか違うなと思ったら辞退することは問題ありません。
Q7.勤務先などに転職活動をしていることがばれたら困るんだが…
エージェントはあなたのレジュメをあなたが勤める企業には公開しないようにしています。
またリクナビNEXTなどの転職サイトでも、企業ごとに「職務経歴書の非公開設定」ができるので、勤務先や親が勤める会社などにバレないように設定ができます。
使い方を踏まえたオススメの転職エージェント
総合型、特化型に分けてご紹介します。


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まとめ|転職エージェントは使い方を間違えると毒になる
今日お話しした内容をまとめると、次の通りです。
- 転職を検討する前から、転職エージェントは利用していい
- 「自分のペースで情報を見たい」場合には転職サイト・「実際に転職活動を始め、自分に合ったアドバイスが欲しいという場合には転職エージェント
- 担当者によって合う・合わないがあるので、複数社利用してリスクヘッジしよう
転職エージェントは、転職時に頼りになるパートナーである一方、営利企業が運営しているのでどうしても転職する人の利益を犠牲にするアドバイザーも0ではありません。
相性の悪い担当アドバイザーと転職活動するくらいなら、自分一人でやったほうがよほどましです。
とはいえ、転職の全てを自分一人でやろうとするとかなり骨が折れます。忙しさにかまけて転職活動をなかなか始められず時機を逸してしまうかもしれません。
だからこそ、複数のエージェントを厳しい目で比較してみて、自分にあった担当者を見つけることが転職活動の成否を決める重要な要素となります。
転職エージェントの利用は全て無料なので金銭的なリスクは負いません。ぜひここは自分の時間を投資して、自分の目で相性の良いエージェントを確かめてみてください。
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【20代転職】ここだけは外せない!20代向け転職エージェント3選
今すぐに転職を考えていなくてもエージェントに登録をしないと損する理由
皆さんは、次のように思っていないでしょうか?
- まだ今の仕事で学べることがあるから、転職は考えていないからエージェントには登録してない
- 転職は興味はあるけど、エージェントに登録するほどでもないかも
- エージェントに登録すると、面談を受けろとしつこく勧誘されるから面倒臭い
- エージェントに登録をしなくても、自分で探せる
もしこう考えて、転職エージェントに登録をしていないならば、あなたはキャリアで損をしている可能性があります。
転職エージェントは、転職をしようと思った時に登録をするものではありません。むしろ今の仕事に真剣に取り組むためにも、転職活動をする前から登録をしておくべきものです。
僕は直近で転職意向がなくても、1年に1回は信頼できるエージェントと面談し下記内容を話しています。
- 直近の転職マーケットの動向
- 自分が今の会社で身につけているスキルが、他企業からはどう評価されているのか
- 今後フリーで働いていく為にはどのようなスキルを身につけておけば良いか
転職のみならず、仕事で成功を収める人は、常に自分の取り組んでいる仕事が外部からどのように評価をされるのかを知っています。
実際私も20代で2回転職しており、実際に自分が使って良かったエージェントだけを紹介しています。ぜひご参考にしてください。
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